NexDock 360 レビュー
NexDock 360は簡単に言うと脳みそのないノートPCです。
ディスプレイとキーボード(+タッチパッド)がセットになったもので、脳みそは外付けします。
具体的にはAndroidスマホやRaspberry PiなどとつなげてあたかもノートPCのように使えるようにするハードです。
バッテリーも積んでいますので、スマホとつなげている場合は比較的自由に場所移動などもできます (Raspberry Pi や 小型PCなどとつなげる場合、そっちの電源ケーブルが必要なので移動しながら使うのは難しいかもしれないですが)
最近はNexDock360を無線化した、 NexDock Wireless が出ています。
スペックの詳細は載っていませんが、基本的には有線か無線かの違いなだけのようですね。
NexDock Wireless は有線でも接続できますから完全上位互換です(そのぶん、ちょっとお高い)
無線の場合はBluetoothとMiracastで接続するみたいです。
これにより、有線で操作できるスマホの種類はSamsung の Dexに対応しているGalaxyとか数が少なかったのですが、ミラキャストに対応するAndroid製品の多くに対応できるようになっています。
そういう意味でもWireless版のほうが良いのですが、私が2年前に購入したときはまだWireless対応していない有線の360しかなかったので有線のものを使っています。
よって、ここでは有線のNexDock 360のみのレビューになります。
購入
普通に、Nex の オンラインショップ https://nexdock.com/order-nexdock/ から輸入して買いました。
特に問題なく日本に輸出してくれます。
設定
少しわかりにくいですが、NexDockの電源を入れたのち、PCやスマホなどとまだ接続して「いない」状態で、画面右下のほうをスワイプするとメニューが表示されます。
特に何も設定せずにつなげたところ画面がやや黄色い感じで?と思ったのですが、そのあたりの設定もこの画面で可能です。
ただ、理由はわからないのですが、すぐ「閉じ」ます。使い勝手は悪いですね。
あとは、タッチパッドを無効にするとかはキーボードでやります。
Fnキー+Escでタッチパッドは無効になります。
(キーボードにマークがついてるので大体わかりますね)
なお、マウスを使いたい場合は、私は最初勘違いしてNexDockにマウスをUSB接続したりしたのですがそれは誤りで、あくまで本体のスマホやPC側にBluetoothなどでマウス接続しましょう。
利用可能なスマートフォン
iPhoneは非対応です。
ただ、知らなかったのですが、どうもiPadはいけるそうです。実際につなげている人がいました。
Android は機種によります。
使えるスマホはサムスンのDeX対応機種が間違いなくつながるのでGalaxyのDeX対象機種を持っている場合は簡単に接続できす。
他には DisplayPort Alternate Mode に対応している機種なら映像はでますが、映像は出たとしても操作ができるかは保証できません。
そもそも、DisplayPort Alternate Mode に対応しているかどうかをメーカーが公表していないケースが多々あるため、正直バクチな感じです。
例えば自分は Google Pixel 6 を持っていたのでつながるかと思ったのですが、 Pixelは DisplayPort Alternate Mode に対応していいないのでつながりませんでした。
その点、Samsung DeX はほぼ間違いなく明記されているので間違えることはないでしょう。
操作感
重さ的には一昔前のノートPCというかずっしり重いですね。
スマホとかとつなげての操作感は、普通のノートPCを操作してる感じでそんなに違和感はないです。
キーボードのタッチ音に関してはほぼ無音のタイプです。
タッチパッドは操作感は普通ですが、クリックがカチッ、カチッと大きな音がします。キーボードは静かなので困りますね。
ただまぁマウスにしちゃうのであんまり気にしてないですが。
バッテリーも3~4時間は持つとは思いますが、液晶の明るさしだいだったりしますし、使い切るまで使ったことがないのでなんとも。
NexDock の有効活用法
NexDockを有効活用する一番の使い方としてはやはりスマホのドックとして使うことでしょう。
スマホに無いもの(大きな画面とキーボード)を補完してくれるわけですから。
あとはRaspberry PiやスティックPCなどのディスプレイ兼キーボードとして使うのもいいかもしれませんが、それらは通常、ずっと据え置きで使うと思われます。
大きな理由は電源です。
NexDockはバッテリーを積んでいますが、Raspberry Piや小型PCは別途電源を要するので、どうしても持ち運びが制限されます。
動かさないのであれば、普通に安い液晶とキーボード・マウスを買ってきてつなげれても同じことなので、NexDockのメリットはあまりありません。
それに対しスマホはスマホ自身がバッテリー駆動しますし、NexDockもバッテリー駆動ですから、家の中での移動とかも用意ですし、すこし外に持って行って使うということもできるでしょう。
Wireless版であればスマホとNexDockをつなげるケーブルも不要となるのでもっと自由度が上がりますね。
よって、やはり、もっともNexDock を 有効活用するのはスマホとの連携ということです。
スマートホンを、外ではスマホ、家ではノートPCとして使う、それをいとも簡単に実現してくれるのが NexDock というわけです。
こう書いてるとWireless版ほしくなってきたな(笑)
欠点
欠点はやはりUSキーボードという点。使いにくい。まぁ仕方ないのだろうけど。